そよ風の昭和歌謡ブログ

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五十嵐浩晃好きな曲5曲

※本ページにはプロモーションが含まれています。

2024年3月4日に67歳の誕生日を迎える五十嵐浩晃さん。

一般的には「ペガサスの朝」のヒットで知られているが、近年のシティポップブームで再評価がされている。

五十嵐浩晃さんについては、このブログで何度か記事を書いたので、よくご存じではないという方は下記を読んで頂きたい。

また、私が五十嵐さんのファンとなった経緯についても記載しているので、そちらもお読み頂ければと思う。

シティポップブームの今、改めて注目される爽やかな歌声のシンガーソングライター~五十嵐浩晃~ - そよ風の昭和歌謡ブログ

4/15五十嵐浩晃ライブレポと感じたこと - そよ風の昭和歌謡ブログ

今回は、五十嵐さんの67歳の誕生日を記念し、私の好きな曲5曲を選曲した。

(代表曲の「ペガサスの朝」「ディープパープル」は除く)

 

〈好きな曲5曲〉

 

※曲の解説についてはあくまでも自分の解釈であり、言葉足らずなところもあると思う。また、別の解釈があってもいいし、それを否定するものではないことを記載しておく。

 

・夢泥棒(1stアルバム 「愛は風まかせ/NORTHERN SCENE」より)

作詞:ちあき哲也 作曲:五十嵐浩晃 

 

ファンに人気が高い曲で、ラジオでもたびたびリクエストされていたし、私の行ったライブでも聴くことが出来た。

この曲は、男女の関係が良い方向に変化していく様子を描いていて、とても素敵なのだ。主人公は女性で、恋人というよりも、結婚して月日が経った二人の関係を振り返っているようにも思える。

「夢をかえして あなたに出逢う前の」という歌詞から始まる。

今の夫は、出会った頃は理想の恋人じゃなくて、キスもへただし 踊ればどじであまりタイプじゃなかった。でも、何かがきっかけで心情が変わったようだ。

間奏の後、

「だけどあなたといると とても幸せよ」という歌詞から始まる。

その後も、「ロマンティックには遠いけど 愛のたしかさが…」と、とても幸せそうである。

私もこんな人と出会ってみたいなと思わせるような曲である。

(残念ながら今のところはない)

 

・小さな明日(2ndアルバム 「ナチュラルロード」より)

作詞:ちあき哲也 作曲:五十嵐浩晃

 

春が近づくと聴きたくなる曲。暖かで緩やかな雰囲気が前奏から漂っている。

「春を集めて 髪をとかす君を そのまま心に しまってみたい」

暖かな公園のような場所で、ロングヘアのきれいな女性がたたずむ姿が浮かんでくる。

最後の

「歩いてくれるね 小さな明日を くちびるに歌をおき」

ちょっと意味深だけど、二人は付き合い始めたのかなあなんて思う。

テンポは緩やかだが、サビがファルセットを使っているし、かなり高音である。曲はドラマチックでとても素敵なのだが、歌うのはかなり大変なんじゃないかなと思えるのだ。

当時20代の五十嵐さんだからこそ歌えたんじゃないかなと思っている。

 

・いつまでも(2ndアルバム 「ナチュラルロード」より)

作詞:ちあき哲也 作曲:五十嵐浩晃

 

五十嵐さんの曲は男女の繊細な感情を描いているものが多いのだが、この曲は男性同士の友達関係を描いた曲に思える。

離れ離れになる友達同士、かけがえのない想い出を大事にして頑張っていこうという曲に思えた。

「いつまでもあこがれにみちた日を 忘れないで

いつまでも俺たちはいつまでも 友達だと」

私もそうだったが、10代、20代のころは、繊細で感受性が高くて、出会うもの、見るものに対して驚いたり、憧れたりすることが多いと思う。

お互いの夢に向かって別の道を歩むけど、一緒に過ごした日々を忘れないでいようと思っている。

そして、この曲のアレンジが全体的に大好きで、1番と2番の間奏が特に気に入っている。サビのところでラジさんのコーラスがオクターブで入る(多分C)のだが、そこもいい。

 

・グラデーション(7thアルバム 「DESTINATION」より)

作詞:小林和子 作曲:五十嵐浩晃

 

この曲は、デビューから五十嵐さんの曲のコーラスを務めているラジさんとのデュエット曲である。そよ風のような優しいメロディーが好きな曲。

「夏が終わる時に愛も終わる そんな気がした

だけど二人ここにそばに ずっといるから」

色んな困難があるけれど、ずっと二人そばにいるのに幸せを感じている。

海外でも人気があり、五十嵐さん曰くアジア系の外国人がこの曲を歌っている動画を見たことがあるとのこと。(私はその動画を見つけられなかったのだが…)海外でも親しまれているなんてすごいことだし、良い曲は国境を超えるのだなと思った。

 

・インディアン・サマー (3rdアルバム 「SAILING DREAM」より)

作詞:ちあき哲也 作曲:五十嵐浩晃

 

この曲もファンに人気が高い曲で、私の行ったライブでも聴くことが出来た。

繊細な恋愛感情を女性目線から描いている作品。

まず、この曲のサビの歌詞を紹介しておく。

「さめそうな この恋にまだ

いとしさは うずくまって

さよならよりも 今は眠らせて

夢が迷い込むように」

恋人に対して冷めかけているけれど、まだ好きな気持ちは残っていて思いを巡らせているといった感じだろうか。五十嵐さんの曲には、理想を追い求める気持ちと現実を見なければと思う気持ちで逡巡している女性の姿がよく出てくる。この曲もそんな女性の姿を描いているように思える。

(今は、マッチングアプリだ婚活だと理想ばかり追い求める女性が多いようにも思えるのだが。)

 

〈総括〉

近年の歌謡界は、自作できるアーティストに価値があって、歌うだけの人は価値が低いと受け止められているところがある。

しかし、五十嵐さんの場合、作曲はほぼ自身ではあるものの、作詞は主にちあき哲也さん、編曲は鈴木茂さんといったプロの作家が手掛けている。

それが五十嵐さんの曲の世界観をより引き出して、よい作品を残すことにつながったのではないかと思っている。「ペガサスの朝」の自作の歌詞は「淡いオレンジ色のライトが 君を照らしてとてもきれいだよ」だった。

(五十嵐さん自身も「それでは売れなかっただろう」と言っていた。)

ちあきさんの繊細な心を描いた歌詞は、爽やかで透明感のある五十嵐さんの声にとても合う。

今回紹介した曲は全曲サブスクで聴けるし、1st、2ndアルバムは特にいいので全曲通して聴いてみて欲しい。

私もまたライブにいって五十嵐さんの生の歌声を聴きたいなと思うし、感想も書きたいと思う。

 

 

・今回紹介した曲「小さな明日」以外の4曲含め、36曲収録のベスト盤