※本ページにはプロモーションが含まれています。
前回のブログに引き続き、2021年に発売された「筒美京平 TOP 10 HITS」のレビューを記載したい。
大まかな内容についてははこちらを参考にしてほしい。
今回は赤色の筒美京平 TOP 10 HITS 1981-1985についてである。
収録されている曲の歌手名が、近藤真彦、田原俊彦、松本伊代、早見優、小泉今日子、河合奈保子、薬師丸ひろ子、斉藤由貴、少年隊など当時のトップアイドルばかりである。
こちらも、夏色のナンシー(早見優)、なんてったってアイドル(小泉今日子)、仮面舞踏会(少年隊)といった曲は、地上波でも昭和歌謡曲の特集があった際にはよく流れている。
このCDも緑色の1973-1980と同様、歌謡曲全盛期にリリースされており、リアルタイムで聴いていた人たちにとってはお馴染みの曲ばかりであると思う。
ただ、緑色の1973-1980とは編曲へのスタンス、曲調について変化がある。
歌詞カードの最後にある半田健人さんの解説を参考にして、書いていく。
70年代は、京平先生自身が編曲をすることが多く、1973-1980でも20曲中14曲が京平先生自身での編曲であった。(木綿のハンカチーフは京平先生と萩田光雄もクレジットに入っている)しかし、80年代に入ると編曲については自身がするのではなくて、別の編曲家に振ることが多くなった。
これについて、半田氏は京平先生は、「あくまで自分に課せられた任務は曲をヒットさせることなんだと。」考えていたのではないかと分析している。
京平先生の曲について70年代と80年代では明らかに曲調が違うと感じることがある。
明るさとかある種の軽さを感じるからだ。80年代のTV番組での歌唱映像を見ていると今の時代にはない華やかさや勢いを感じる。これからものすごく景気が良かったバブルが始まるのだなというのを感じる。
半田氏も同じようなことを感じていて、京平先生については「万能フレーズの宝庫」と表現している。
「~果たして筒美京平は時代を作ったのか~
僕は違うと思います。京平先生が時代に歩調を合わせたのです。寸分狂わず完璧に。」
(筒美京平 TOP 10 HITS 1981-1985 解説より引用)
正直、このCDの収録曲にはカラオケなどで歌うのが恥ずかしくなるほどの歌詞の曲もあるのだが、京平先生の曲だと普通になじんでいる。
私がこの曲歌うの恥ずかしいな、他人の前では歌えないなと思った歌のサビを書いておく。
例えばまっ赤な女の子(小泉今日子)
まっ赤な まっ赤な女の子
まっ赤な まっ赤な女の子
抱きしめられたら
瞬間ウキウキ 水蒸気
(自分のことを真っ赤な女の子とか、自意識過剰すぎだし、瞬間ウキウキ水蒸気ってわけわからない笑。)
エスカレーション(河合奈保子)
恋した女の子は淋しがり
優しく瞳の奥読みとって
口づけていいのよ あなた
(口づけていいのよとか、そんなこと言えんし笑。)
80年代を感じつつ、今聴いてもキャッチーな曲ばかり。そして、夏をテーマにした曲が多めで今の時期にピッタリなので、昭和アイドルに少しでも興味がある方は是非聴いてほしい。